三菱みらい育成財団の常務理事の藤田です。
私ども三菱みらい育成財団は、三菱グループの創業150周年の事業として2019年10月に設立しました。未来を担う特に高校生を中心とした15歳から20歳若者の育成を目指す教育活動への助成(5つのカテゴリーがあります)と、活動成果を高めるための支援・ネットワークづくりや情報発信を行い、その成果を広く社会に波及させるための活動を行っています。
その中で一般社団法人ティーチャーズ・イニシアティブ様のプログラムは、「カテゴリー5の主体的・協働的な学習を実践できる教員養成・指導者育成プログラム」にて2021年度に採択させて頂いております。
採択させて頂いた一番のポイントは、高等学校教育の中核を担われる指導主事の先生方を対象とした民間教育事業者様が主催する研修は、これまでになく他に類を見ない極めて画期的でかつプログラムの内容・組み立ても大変素晴らしいものであった点です。
このゾーンの研修の充実は、今後、学校教育の場に探究型学習が浸透していく過程で、非常に重要な意味を持つものであるとの思います。都道府県の枠を超えた指導主事の皆様の交流や情報交換の場が極めて少ない現状において、この取り組みは非常に素晴らしく、参加者が研修終了後にも繋がれるようなネットワークやプラットフォームが構築され、より継続的な情報交換と研修者、教育委員会等との連携が深まり、この動きがウェーブとなって全国的に広がっていくことを期待しています。
高校生の心のエンジンを駆動させるには、まず教え手である先生方の心のエンジンが駆動することが一番大事ではないかとの思いで、カテゴリー5の助成を始めましたが、参加なされた指導主事の先生方の成果発表を拝見し、皆様極めて高い問題意識と熱い思いで取り組んでおられる姿に、素晴らしいという思いとともに大変感動しました。
このプログラムの参加者が日本全国すべての都道府県に広がることを期待しています。