【受講生レポート】ラボミーティング(すずかんラボ編ー第1回)

21世紀ティーチャーズプログラム第三期は、8月にキックオフキャンプ、9月にラーニングデザインセッションを終え、4つのラボにわかれてワークショップづくりを開始しています。

そして、今年度から堺市教育委員会との協働により自治体で初めて開始した「堺教育デベロップメントプログラム」でも、全国版同様にワークショップづくりが開始されました。

 

 

インプット型ではない、そこに集まったメンバー同士が相互に影響しあって新しい知を生成していく、生成的な学びの場、学習者主体の学びの場を体験し、その背景にある理論やデザインを学んだ上で、「学びの場づくり」という実践に取り組んでいきます。

また、10月より、ティーチャーズイニシアティブの理事とのミーティング(ラボ①)が行われています。
理事とのミーティングまでに受講生同士で話し合ってきたことを共有し、理事からのフィードバックやコメントから新たな視点を獲得し、そこからは車座で理事も交えた意見交換がなされました。

■21世紀ティーチャーズプログラム1年間の学びの流れ

 

ここでは、理事とのミーティングを終えた各ラボの受講生から、ミーティングでの振り返りや気付きや、どのような話し合いが行われたのかをレポートしていただきます。

第1弾では、10月6日に実施された、すずかんラボミーティング(第1回)についてのレポートを掲載します。

 

【受講生レポート】ラボミーティング(すずかんラボ編ー第1回)

12月の「ラボ・セッション」に向けて、我々のラボを指導してくださる鈴木寛先生とお会いできるのは2回のみ。その1回目となる10月6日(土)の鈴木先生との「ラボ・ミーティング」に備えて、私たちのラボでは事前に3回ほどミーティングを行いました。事前に決まっていた(?)ことと言えば、「”Becoming“をテーマに何かできれば…」という超漠然としたことのみ。「やる気、あるの?」と鈴木先生からお叱りを受けるのでは…、と少々ビビりながら、当日の「ラボ・ミーティング」が行われる会場へ向かいました。

 

鈴木先生の口から飛び出したのは、「おっしゃる通り」の「正論」の数々。

「教育とは、所属する国・地域・組織で幸せになる力を育むこと」

「権利・義務・責任という概念を教育に持ち込まず、教員は常に“最善を尽くす”ことに集中すべき」

「英語を喋れない東大生を、今後も輩出し続けていいのか」

「学校は、安心して失敗できる場所」

「社会に出れば、板挟み、トレード・オフ、想定外の連続。それを、ALで経験する必要がある」

私の偏見かもしれませんが、教員は外から教育に関する「正論」をぶつけられると、「でも、現実の子どもたちはこうだから…」や「そんなことを職員室で言っても無駄…」と反発し、思考停止になってしまうことが多いように思います。

しかし、鈴木先生は「間違っているものは、間違っているんだ」と、私たちに「正論」から目を逸らすなと訴えているように感じました。同時に、本質のど真ん中を貫いた言葉に秘められた「想い」や「願い」に触れた気がして、心が熱くなる感覚もありました。未来の子どもたちだけでなく、現場の先生方の幸せのために、正しいと思う道を突き進む鈴木先生の姿が「踊る大捜査線」の室井さんとダブったのは、私だけでしょうか…。

私は、言わば現場の青島くん。「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きているんだ」という思いが消え、室井さんの「想い」を受け止め、まずは目の前のことに“最善を尽くす”ことに集中しようと思う自分がいました。

 

 

(【受講生レポート】文:21世紀ティーチャーズプログラム第3期すずかんラボ/浦和麗明高校 猪野良靖先生)

 

Oct 25, 2018 | category : お知らせ


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