公立中でGoogle Classroomつかってみた

大阪府枚方市立中学校 山城永倫美 先生

コロナ禍を機に、ICTをどのように活用するかという課題意識を持ち、TIのオンライン講座に参加しました。トライ&エラーを繰り返す中で、結果的に仲間による校長会での発表や、枚方市全域でのグーグルクラスルームやGsuiteの導入につながることになりました。

オンライン活用で見えた働き方の効率化

試験的にGsuiteを入れることが可能になり、学校独自のアカウントを作れることになりました。いきなり全体を巻き込むよりも、まずは教員同士で試してみようと、学年団の英語科メンバーを集めてGoogle Classroom(グーグルクラスルーム)の試験運用を始めたのです。

今年度最初はLapBookという紙ベースで提出させていた課題をGoogle Classroomに提出させ、教員5人が評価し共有しました。Lap Bookとは教科書の単元のまとめをは図や絵などを自由に表現しながら、学習の記録を思いのままにまとめるポートフォリオのようなものです。生徒作品の中からよい作品を選定する場面では、教員間でGoogle Form(グーグルフォーム)というアンケートツールを使うことで選定を見える化し、集計を自動化しました。個人的に感じたことは、学校にいるとどうしても通常業務に追われてしまうのですが、落ち着いて作業ができるということ。また、Google FormやGoogle Classroomを一度作ると型ができ、同じことをするときも取り組みやすくなるということにも気付きました。オンラインで会議や意見集約ができたことは時間の有効活用につながり、先生たちにも好評で、スムーズにプロジェクトが進行してゆきました。

グーグルクラスルームの活用とグーグルフォームズを利用したアンケート
集まった生徒の発表をLapBookにまとめて掲示も実施

失敗してもいい、仲間がいたから挑戦ができた

英語科1年での取り組みが拡大し、英語科全体でGoogleClassroomを使うことになりました。また、市内でも導入が加速し、職員会議もClassroomを利用し、行うようになっています。今後は生徒アカウントも発行していきます。

こうした取り組みは一人ではできなかったと思います。TIに参加することによって、「失敗してもいい、TIの仲間の先生も取り組んでるから頑張ろう、反省ではなく振り返りをして前をいていきたい」と思えました。課題はまだまだありますが、できることから一つずつ、周りを巻き込みながら進んでいきたいと思います。

その後、半年ほどで、学年英語科としての運用は加速しつつあります。例えば、Lap BookはClassroomで提出することを常習化し、今はペアでのリーディングの録音もボイスメモで録音し、Classroomの課題に添付し、評価をしています。また、生徒の順応性も高く、早々にスライドも作れるようになってきたので、そのスライドを提出させたりもしています。学校全体といえば、なるべく紙代を削減というところもありますが、ほとんどの書類は、職員全体のClassroomにあがるようになりました。また、クラスごとのClassroom、教科ごとのClassroomも推奨され、私よりずっとICTに詳しい同僚の先生たちのアイディアも素敵で、「やろう、やろう!」といういい雰囲気で仕事ができたことは本当に感謝しています。来年度も進み続けていきたいと思います。

Mar 28, 2021 | category : 実践報告


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